ランニングと自転車で運動する中年

中性脂肪と血糖値高めのおっさんが、メタボをやっつけるためにランニングや自転車をやり、トライアスロンやマラソンに出る日記です。

ツールドフランス2019第1ステージをカペルミュールまで見に行きました

今年のツールドフランス2019は、ベルギーのブリュッセルからスタートでした。

そして、そのコースに設定されたのが、カペルミュール(フランス語でMur de grammont. オランダ語でMuur KapelmuurかMuur van Geraardsbergen)という丘です。

サイクルウエアブランドとして有名ですが元々はこの場所の名前なのですね。


このカペルミュールは、ツールデフランドル(オランダ語だとロンド・ファン・フラーンデレン)というパリルーベと並ぶクラシックレースの頂点のレースがあるのですが、このコースに必ず組み込まれる自転車ロードレース的には聖地。

ここがツールドフランスのコースになるのは10年に1度あるかないか。

 

と、いうことで行ってみるかと思いベルギーに行ってきました。

ツールドフランス観戦も、カペルミュールはもちろんベルギーに行くのもどちらも初めてです。

(しかし、自転車に興味がなかった昔、ツールの最終日にパリにいたことがあります。自転車は見てませんが、飛行機が青白赤の煙出して飛んでいくのを見ました。今にして思えばとてももったいない)。



まずはパリに入り、ブリュッセルに向かいます。

パリ→ブリュッセルはタリスという高速鉄道で1時間45分ほど。Webで買っておいたので2等車ですが値段も50ユーロほどでした。

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ツールのラッピングがされたタリス

2等車と言っても、一列4人掛けなので日本の新幹線よりずいぶんゆとりがあり快適です。車内Wifiもコンセントもありますが、コンセントはフランスと同じCプラグなのでアダプターが必要です。


ブリュッセル南駅に着くと、ツールやチームのディスプレイだらけでお祭り感全開です。観戦パンフレットを配っていたのでもらいます。

ブリュッセル入りはスタート前日だったので、チームプレゼンテーションはその前日に終わっています。が、街中にファンパークなるものが作られているとのことで、ホテルに荷物を置いてから行ってみます。

ホテルから歩いて10分ほどだったので歩いて行きますが、お店のディスプレイもツールインスパイアドだったりいい感じです。

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ブリュッセル名所の小便小僧もツール仕様


ファンパークに行ったら、そこはツールのオーガナイザーや各スポンサーがブースを出して様々なプロモーションをしたりしています。

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かなりのお客さんでだいぶ盛り上がってましたよ。

 

スタート当日どうするかはかなり悩みました

ステージ1のスタートは12時にブリュッセル中心地のグランプラス、13:30位にカペルミュールを通過予定、17時位にブリュッセル外れのラーケンというものです。

そしてレース通過時間の2時間前にスポンサーのキャラバン隊がやってきます。

ブリュッセルとカペルミュールは電車と歩きで1時間強かかるので、スタートとカペルミュールは2択となります。結局スタートを見るのは諦め、まずはカペルミュールに行き、その後ゴール地点に向かうという計画にしました。

 

カペルミュールにはブリュッセル北駅からS6の電車で40分ほど乗り、GrammontもしくはGeraardsbergenという駅に向かいます。

このGrammontとGeraardsbergenというのは実は同じ駅のことで、各々フランス語とオランダ語で書かれているだけです。

ブリュッセルはフランス語とオランダ語両方が公用語なので、駅名も両方で表記されるそうで、この綴りが大抵違うので混乱します。同じ駅に2つ名前があるようなものなので。

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GrammontまたはGeraardsbergen駅

9時ごろ駅に着いたのですが、降りる人はだいたいツール観戦の人です。10分ほど歩くとカペルミュールの麓に到達します。

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Muurがオランダ語で「壁」。Murはフランス語の「壁」



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フェンスは設置されていますが、まだコースを歩くこともできます。

麓から途中の教会まではまだまだ緩い坂です。途中の教会前の広場でSUNWEBがゲームをやっているのでトライしてキャップをもらいました(どちらかというと外れです)。ここら辺はカフェやレストランが多いので朝からビール飲んでる人も多かったですね。


教会を過ぎると傾斜がきつくなってきますが、まだ歩道もありそれなりの広さはあります。

しかし石畳がかなりすり減って磨かれてる感じで、雨にぬれるとめちゃ滑りそうです。

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しばらく行って道が狭くなると激坂になり、頂上の例の教会に着きます。

おーカペルミュール登ったぜ。徒歩だけど。

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獲得標高はわずか110mらしいのですが、頂上
からの眺めは十分素晴らしい。

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次は、せいぜい1㎞の内のどこかでですが「レースをどこで見るのか」を決めなくてはいけません。

候補は
1.登りに入る直前に陣取り、軽くするため選手が捨てるボトルを拾う。
2.途中の教会前のモニターがある場所に陣取り、レースを見ながら待つ。
3.頂上で張り、カペルミュールの雰囲気を最大限味わう。

なのですが、1は街中になるので混んでいそう、3は見通しがそんなによくないので見えるのが一瞬かなと思い、2にしてみました。

まずは、一応フェンス際に体をねじ込みキャラバンの到着を待ちます。

そうこうしているとキャラバンが来ました。観客もいい感じに盛り上がっています。

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キャラバンの車は観客にそれぞれノベルティをばらまいていくのですが、フェンス際の観客に投げつけるわけではなく、頭越しに後方へ投げていくことが多いです。頭上を通過するときにつかむか、後ろにターンして拾う必要があります。

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このため、フェンスに張り付いて写真を撮っていると片手しか使えないのでなかなか取れません。

 

30分ほどかかってキャラバンが通過しました。すると観客もいったんばらけます。

最前列でレースを見るためにはキャラバン前から場所を確保する必要もなく、キャラバン後にフェンス際を確保すればそれでよかったようです。キャラバン通過時は2列目の方がノベルティを取れたような。

あと、キャラバン前に会場で各スポンサーが応援キャップやTシャツを配っていたのでそれらももらっています。薄毛に効くらしいアルペシンシャンプーももらったので使ってみようと思います。

 

キャラバンが通過してしばらく後にレースがスタートした様子で、モニターで映像を見ながら待ちます。30分くらいはパレードランなので何てことはないのですが。

その後アクチュアルスタートで4人の逃げと大集団になりました。逃げにはベルギーのGVAが入っているので観客も喜んでいます。

 

そして、モニターに地元の光景が映って観客が騒ぎだし、モトや車が通過して選手の登場です。

まず逃げの4名ですが、一応登りとはいえそんなに傾斜がないので目の前を一瞬で通過していきます。GVAが山岳ポイントを取ったようです。

その後の集団はそれなりに見える時間はありますが、なかなか全選手を個別に視認できるような速度ではありません。

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集団の通過


さて、レースが通過すると私もゴールに移動です。

駅に戻ってビールでも飲んで電車の到着を待ち、電車でブリュッセルに戻ります。

ゴールの一時間ほど前にゴール地点に着きましたが、こちら凄い人で歩くのも大変です。ゴールや表彰台を見てみたかったので人ごみをかき分けてゴールに向かいます。

 

ゴールや表彰台の近くは特に人が多く見られる気がしないので、500m位前に戻り選手の到着を待ちます。

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ゴール地点

レースは集団スプリントとなり、カペルミュール以上の一瞬さで通過していきますが、先頭集団の後もそれなりにばらけてゴールに向かっていきます。何度か落車が有ったようです。

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ボーラの選手たちが後方をガッツポーズしながら通過して行ったので、サガンが勝ったんだなと思っていました。しかし後ほどスマホでリザルトを確認すると写真判定でユンボヴィズマのテウニッセンという選手が勝っていました。


街に戻って夕食を取り、ホテルに戻ってテレビを付ければ、France2かEurosportのどちらかでは今日のレースの放送がやっている状態で、レースの復習が出来ました。現地に見に行くと目の前を通過する一瞬しか見られないので、どんな感じだったか全体像が良くわからないのです。

しかしEurosportsでやっていた自転車ロードレース面白シーン集は量、質共に絶品でした。さすがに本場はアーカイブの量が違います。あれをDVDで売ってほしいです。

マリアローザを脱いで道端で野グソしようとするところをDVDにされたらデュムランが気の毒ですが。あの時デュムラン紙持ってたのかなぁ。

 

最後のネタですが、ブリュッセルの地下鉄には「エディ・メルクス駅」があります。

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人肉料理レストランでもあったりするのでしょうか?