さて、昨日はフレンチアルプスのラルプデュエズを攻めた訳ですが、
ラルプデュエズに自転車で登ってみました(ロードで)。行き方と準備を紹介します。 - ランニングと自転車で運動する中年
獲得高度こそ1km以上あったものの、宿からの移動時間がほとんどないため実は自転車に乗っていた時間はせいぜい3時間ほど、乗った距離も多分35km位だけでした。
そして全然攻めておらず、結局32Tの乙女ギヤをゆるゆる回しただけ。
そんなわけで、朝起きても体は全然平気で元気。これなら今日も行ける。
計画では、元気ならガリビエ、疲れていたらグランドンでしたが、これならよりきついガリビエ峠を目指せそうです。
今年のツールドフランスはラルプデュエズは使わないですし、コースに使われるガリビエにもせっかく来たので行きましょうか。
ガリビエ往復はブールドアザン(Le Bourg d'Oisans)の観光局おすすめ自転車ルートの一つになっているので、素直にこの通り行ってみようかと思います。
https://uk.bourgdoisans.com/equipement/the-col-du-galibier/
距離こそ往復100㎞ですが、獲得標高は2970mらしい。
ヤビツ×5本弱とかヤバい。私は経験ないレベルですね。
観光局のモデルコースはきつさで4段階に分けられていますが、当然、Black-Very hardという最もキツイレーティング。
まだ(もう)アラフィフのおっさんはこの調教に耐えられるのでしょうか?
今日の装備ですが
・水はロングのボトル×2。
軽くしたいのはやまやまだが、コンビニも自販機もないのでやむを得ない。暑いしそれでも足りないと思うが。
・補給はパン多め、ようかん、飴少々。
補給はラーメンとかうどんとかウエットなもの食べたいのですが、ここはフランスのど田舎なので絶対そんなの食べられない、というか何でもいいから食べられる店があるかどうかも怪しいのでもうなんでもいいやと手当たり次第に持っていく。
・バックパックを背負い、ヘルメットにはGoProのパチものをちょんまげマウント。
けっこう速くてやる気満々のサイクリストが多いので、やる気のなさをアピールして勝負を避け無駄に疲労しないことを重視しようかと。
朝8時過ぎにブールドアザンを出発し、東に向かいます。
5㎞ほど平地を走ると、覚悟はしていましたが早速登りになってきます。
結構交通量の多い道で、大型トラックも多い割に片道一車線づつの広くない道なのですが、抜くときに自転車との距離を軽く2mは空けて抜いて行ってくれるのであまり怖くはありません。
少しだけ下ってダム湖に着き、記念写真。今度はその湖沿いの道を進みます。
この道ですが、絶壁にへばりついて付けられている道で、道の端に50㎝ほどの高さのコンクリート製の構造物がありますが、その構造物の向こうは断崖絶壁で50m以上下に湖が見えます。
路肩を走ると、自動的に視界に崖下遠くの水面が目に入ってしまい、かなり怖いです。
何か下手打ったら一発で死ねそうですし、崖下見ると吸い込まれてしまいそうで、申し訳ないのですが路肩を走ることが出来ず、だいぶ車線の内側寄りを走ります。
抜いていく車はそれでも2mは空けて抜いていくので、完全に対向車線走って抜いていきます。じゃまですまん。
20㎞ほど走ったところで登りが始まります。ロータレ峠まで18㎞みたいな表示がありますが、まだ傾斜5%もない感じでそんなにきつくもないです。
景色も変わってきて雄大さがアップしてますね。
30㎞と少し走ったところで、ラ・グラーブの村に着きます。
ホテルがいくつもありますが、スキーや登山の拠点になるような村みたいですね。
レストランもありますし、トイレもありますし、水の補給も可能です。
ここで、サプリ飲むかと思ったのですが、持ってくるのを忘れていました。活性酸素的に体に悪い予感...
ラ・グラーブを出ると少し斜度もきつくなり、7%位の感じになります。
景色は更に雄大になり、なんかこう別世界な感じに。
しかし、速いサイクリストに何人も抜かれ、現実に引き戻されます。
おそろいのウエア着た10人ほどの団体に抜かれたのですが、彼らにはなんかついていけそうな気がしてしまい、しばらく頑張りましたが結局ちぎられました。
だいぶ消耗しながらなんとかロータレ峠に到着。
ロータレ峠は結構頂上が広く、大きな駐車場、レストラン、土産物屋などがありなかなか休憩には良いところです。とはいえ結構ぼったくりでペットボトルのコーラが3ユーロだったりするのですが。
レストランで食べる気もせず、パニーニスタンドはありますがパニーニを食べる気もせず、コーラを飲みながら持ってきた甘いパンを食べます。最低の食事ですが自転車は炭水化物が燃料なので。
そして目的地のガリビエ峠に向けて出発です。
ロータレ峠から更に9㎞上ると着くはずですが、ロータレ峠までの道より全然狭く、路肩は何もなくそのまま崖下に続いて行きます(それほど絶壁ではないですが)。
そして傾斜はきつくなってます。10%超えるところもありそうな。
路面や岩には色々書かれていますが、目立ったのはアンディ・シュレクの応援。書かれたのは4,5年前だと思いますが、ペンキってそれくらいでは消えないんですね。
ロータレから8㎞ほど登ると、広い駐車場に出て、お店などもあり、やっと頂上か!と思ったら、そこは頂上をパスする短いトンネルの入り口で、真の頂上はさらに上でした。
1㎞ほどの距離ですが、なぜか標高は100m違う。つまり平均勾配10%。
大分疲れたところでこれがきつく、写真を撮ってくれるお兄さんがいても写りを気にする余裕もなく登ります。
脚がつり始めたので2回ほど休んで本当にヘロヘロになりながら、真のガリビエ峠頂上に到着。やったぜ。
真の頂上にも駐車場がありますが、狭くてここの頂上ゴールはどうやったのか不思議でした。表彰台は作れても、チームバスは絶対無理。
景色はだいぶいいですね。
標高2600mまで来ると、もう木はない一方、まだ雪が残っていて(フランスは今夏気温42度とかになってたはず)、下界とはだいぶ違いますね。
しかし27㎞ほどずっと登りつづけ!たことはこれまでなかったので、大分疲れてしまい、補給も不足気味で早く帰りたくなり、補給もそこそこに帰路に着きます。
ブールドワザンからロータレ峠まではそんなに気温は変わらない印象でしたが、ロータレからガリビエまでの標高600mは気温差がある感じで、頂上でジレを着てアームカバーして降りて行きます。
木がなく視界がいいので攻めるのも楽しそうですが、そんな元気もなくタラタラ降りて行きます。
27㎞続く下りを1時間以上踏まずに降りていくとお尻が痛いという問題が発生しますが心頭滅却しつつブールドアザンに帰還。