アシックスのランニングシューズの中でも、クッションが効いているモデルとして「ゲルカヤノ」というシューズがあります。
欧米では主力モデルのようで、スリムやワイドやレディスなどラインアップも色々です。
ひざを痛めて、クッションのあるシューズに変えろと医者に言われて、3年ほど前にゲルカヤノの2代前のモデルを買ったのですが、これでかなりひざの状態は改善しました。
そしてレッドカーペットの上を走るようなゴージャスなクッション感がとても気に入り、新しいモデルの「ゲルカヤノ23」を最近買ったので、そのインプレをご紹介します。
これがゲルカヤノ23、Slimタイプの28.5cmです。
アッパーは外側が立体編みのニットで、内張がしてあります。
つま先補強や横のアシックスマークは接着になっていて縫製箇所がとても少ない作りです。なかなかカッコいいのではないでしょうか。
後や底はこんな感じです。アシックスのクッション系は踵のカップがごつくてフィットが良いところが好きですね。
このゲルカヤノ23は前モデルよりも足形が狭くなっており、つま先の余裕が減っています。下のグレーのシューズは同じサイズのゲルカヤノ21Slimですが、つま先が狭いですよね。実際履いた感じもそうでした。
Slimじゃないレギュラーの方も少し細くなっているようで、左足E、右足2Eの私は以前のモデルなら迷わずスリムでしたが、今回は普通のと迷いました。
GT-2000NewYork4の28.0スリムと比べても、先っぽがしゅっとしてますよね。
このゲルカヤノの特徴は、足の前の方に衝撃吸収用ゲルが入っていることです。
真ん中のゲルカヤノ21だとよくわかりますが3つほど前のシールにくさび状のゲルが見えます。
一番右のGT-2000NYにも踵側には同じようにゲルが入っていますが、前足にはありません。
ゲルのくさびがグレーのゲルカヤノ21は3つありますが、下の23は2つに減っています。外から見えるボリュームも少し小型化。
踵のゲルもやや小型化してますか?
重量は355g。底のフォームが軽量なFlyteFoamというのに変わって、その分ゲルを増やして、重さを増やさずクッション性を高めたということらしいです。
しかし2代前の21モデルのほうが軽かった。底が減っているせいだと思いますが。
GT-2000NY4のほうが少し軽いですが、これは28.0とカヤノより小さいのでご留意を。
走ってみた感想ですが、まず、確実に細くなっていますね。
カヤノはインソールも分厚く、履いていると沈んできて少し緩くなるので最初はややタイト目でも履きなれるとちょうど良くなると思います。
最初はソールが固くって「え」と思ったのですが20㎞ほど走ると馴染んできました。
ソールのフォームが固めの白と軟らかめの黒の層でできていて、更にゲルと厚いインソールが入っているので、クッションは効いています。
クッションだけなら入門用ランニングシューズもぶかぶかに効いていますが、ゲルカヤノはクッションの質がちがっていて、なんというかとてもゴージャスな感触なのです。
反発はあまり感じないのですが、前に進む抵抗が少ない感触で、スルスル進んで行き、クッションや重量の割には遅くならない気がします。
私はフォアに近い着地なので、特に前足のゲルが効く気がします。
オーバープロネーション向き設計なので足の内側は固めで前足の蹴るところから力が逃げにくいのかもしれません。
アンダープロネーションの人には同じアシックスのニンバスが用意されています。こちらの方が外観的にはゲルが多く、ゴージャス感がさらに強そうです。
ただ、ニンバスはスリムタイプがないんですよね。
アンダープロネーションで細足の私は本来アシックス向けではなさそうです。
もう少し履いてみないとわかりませんが、カヤノ21と比べると、カヤノ23は、前足のクッション感はやや弱めに感じます。しかし、下り坂でヒール着地するときは同等にクッションがある気がします。これはもう少し馴染んでからまた書こうと思います。
ゲルカヤノは体が大きくて重い欧米人に人気があるようですが、故障持ちにもいいと思います。
また、ゴージャスな履き心地は誰にとっても快適なのではないでしょうか。
タイムを気にしないウルトラマラソンなら脚が持つこういうシューズがいいのかもしれません。